成熟期の第一歩 2
1961年、ドイツ・マルクは戦後初めて切り上げられました。
1ドル日4.20マルクから4.00マルクに変わりました。
切り上げの結果、61年の輸出の伸び率は、前年の}6パーセントから6.3パーセントに低下。
62年には4.6パーセントと停滞しました。
・・・ところが、マルク切り上げのねらいだった輸入は、61年には前年比でわずか3.8パーセントしか増えなかったのです。
しかし、63年には、輸出が10パーセント、輸入が14.9パーセントと伸び、再び活況を取り戻しました。
これはマルク切り上げの直接的効果というよりも、西ドイツ市場の拡大というマクロ的な要因によるものと考えられました。
・・・こうしたことは、マルク切り上げにもかかわらず、1960年代を通じて西ドイツの輸出拡大力が衰えなかったことを示しています。
輸出の伸び率こそ1950年代の平均年率19パーセントに比べて9.2パーセントとほぼ半減したものの、経済規模そのものが2倍のスケールになっていたため、生産・消費ともに拡充しました。
こうして、西ドイツ経済は成熟段階に入り、西側世界の経済大国としての地位を揺ぎないものにしました。
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